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永田町ファイル

民主党・輿石東幹事長の記者会見

(4月6日)

海兵隊の先行移転

【記者】田中防衛大臣に対して野党側は資質を疑問視するような質問を繰り返している。そのことに対する受け止めと、防衛大臣が誤った認識や間違いの答弁を繰り返しているが、それに対する認識、2点お願いしたい。

【幹事長】田中防衛大臣が防衛大臣として資質がないなんて、私は考えていない。野党にはもっと本質的な議論をしてほしいと思っています。

【記者】先ほど幹事長は田中大臣の資質に問題ないとおっしゃったが、野党が反発を強めていることは事実だ。内閣人事はあくまで総理の専権事項と幹事長はおっしゃってきたが、田中防衛大臣についてはいわゆる「参議院枠」として幹事長が推薦したという声もある。その責任を問う声に関して、どうお考えか。

【幹事長】私に責任をとれということ?そういうことで責任をとれと言うなら、とりますよ。だけど、とれないじゃないですか、私の専権事項でもなければ、まるで私が「参議院枠」で田中防衛大臣を押し込んだかのように、あなたの質問はそう聞こえるけれども、そんなこと総理に聞いてください。した覚えもないですから。

【記者】海兵隊の移転に関連して、先ほど4700人を先行して移転することになったが、海兵隊の移転が先に進むという期待感もあれば、一方で普天間基地の固定化につながると懸念する声もある。幹事長はこれについてはどのように受け止めていらっしゃるか。

【幹事長】これはアメリカから、8000名の海兵隊をグアムへ移転するのを470にしたいとか、そういう新しい提案があったと。それを受けて、日米協議の目的は、まず抑止力を維持していくことと、沖縄の負担軽減、この2つの大きな狙いがあるわけですから、この2つの目的に向かってさらに協議を深めていけばいいのではないかと思っています。

【記者】一体改革の全国キャンペーンについて、今日の役員会では具体的に名称とか態勢など決まったのでしょうか。

【幹事長】そこまで説明すると長くなると思って冒頭では省略しましたが、よい質問をしてくれました。政府のほうは「明日(あした)の安心」、そういうキャンペーンで全国運動を起こそうと。同じ目的でやるわけですから党は「明日への責任」、そういう使い分けをした。これはどっちが主催でやっているのだという区別もつけてもらおう、一緒にやれるときは一緒にやる。既に私どもは大会決定をして、熊本と宮崎と岐阜、3県ではそういうキャンペーン運動を終了したという報告を聞いていますし、続けて6県は実施の予定が入っている。これは300小選挙区でできるだけ早くやっていこうと。党のほうが先行した形でスタートしています。

 政府のほうも18日ごろから、政府がやる場合は土日とか祭日しか使えないでしょうが、そういうことをやっていこうということを今日の政府・民主三役会議でも確認したところであります。

【記者】ちょうどこの時間に(郵政改革について)民・自・公3党の実務者協議をやっているが、ここでの合意なくして法案を提出することはあるか。あわせて、見直しについての協議の現状について、わかる範囲で教えていただきたい。

【幹事長】今、真剣にやってもらっているのに、「見切り発車します」なんて私の立場で言うわけもない。合意が得られるように、実務者でとことんやっていただきたい。希望しています。


【記者コラム】

近隣につけ込まれる田中人事

 参院で問責決議を可決された「素人大臣」一川保夫防衛相の後任として1月の内閣改造で就任した田中直紀新防衛相の資質が通常国会冒頭から問題となっている。予算委での質疑で、ピント外れの答弁をして委員長から「ちゃんと答えてください。質問はこういうことでしたよ」と解説されてやっとのことで答弁をしたのはたびたびのこと。勢い込んで答えてもそれが間違っていたり。ひどいのは、外交・防衛問題の集中審議の際、無断で15分間も席を離れ、議員食堂でコーヒーを飲んでいたりとか。

 あまりのひどさに「義父の田中角栄や妻の真紀子さんを相手にしてさえ今日があるのだから、最強の防衛相かもしれない」との皮肉交じりのブラックジョークまで流れている。この不適材人事は、党内融和を図るための小沢一郎対策で行われたものだ。輿石東幹事長は会見で、「私に責任をとれということ?そういうことで責任をとれと言うなら、とりますよ。だけど、とれないじゃないですか」と開き直ったが、参院議員会長で小沢氏に近い輿石氏が参院枠を使って田中氏を起用したのは明らかだ。

 その人事を野田首相が輿石氏に丸投げしたのは前防衛相の時も同じ。いつまでも「口頭試験」を続けるような国会審議を続けていると、近隣諸国につけ込まれるだけだ。国家の安全保障の最高責任者としての首相の資質も問われている。

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